「神と王 亡国の書」のオーディブル配信が開始されました!
今回は新垣樽助さんという実力派声優さんに読み手を務めていただきました。
サンプルが以下のURLから聴けるようになっています。
Amazon.co.jp: 神と王 亡国の書 (Audible Audio Edition): 浅葉 なつ, 新垣 樽助, Audible Studios: Audibleオーディオブック
オーディブルって何かと言いますと、いわゆる「朗読」です。
地の文から各キャラクターまで、すべて一人の読み手さんが朗読しています。
本を読めばいいのに、わざわざ「朗読」する必要は?というと
作者側の視点から言いますと
「本への入口を増やすため」というのが一番大きいです。
オーディブルであれば「ながら聴き」ができますので
通勤通学の途中でも、料理中でも、お風呂に入りながらでも聴けるため
本を開く時間はないけど、ながら聴きならできるという人にピッタリです。
それで物語の世界に触れていただき、
本も読んでみたいと思ったいただければ万々歳、
オーディブルだけ聴いていただいたとしても、それはそれでOK!
という感じですね。
また、オーディブルになることによって、
視覚障害のある方にも物語を楽しんでいただくことができます。
電子書籍にはもともと読み上げ機能があるのですが
単調な音声ではなく、声優さんの熱のこもった演技で物語の中に入り込める
それがオーディブルの醍醐味であると感じています。
今回読み手を務めていただいた新垣樽助さんは、
「僕のヒーローアカデミア」「ゴールデンカムイ」「刀剣乱舞」など
ゲーム、アニメ、吹替などでも数多くの作品に出演されている声優さんで
こちらの細かな要望に応えながら
最後まで各キャラの精度を上げてくださいました。
特に、安露の声を合わせる際に、
「この人は歯の抜けたジジイなんですよ」と言った途端、
本当に歯の抜けたジジイにしか聞こえない声が飛び出てきたので
声優さんは持って生まれた声の資質もさることながら
この0.01ミリの精度を持っているからプロなのだな、と
まざまざと思い知らされました。
そしてその新垣さんの、300ページを超える演技を繋ぎ合わせ
形にしてくださった音響監督(ディレクター)さんや、エンジニアさんにも
改めて感謝を申し上げます。
ご興味を持った方は、ぜひお聞きになってみてください。
ここからは余談です。
オーディブルはまだ普及して間もないためか
「ドラマCD」と混同されている方も散見され
(実はドラマCDもDVDなどの映像作品と混同する方がいるので
これはこれでご理解いただかないといけないのですが…)
御用人のオーディブルでは「キャラごとに読み手を変えてほしい」
などというレビューもあるのですが
オーディブルは「朗読」ですので
基本的に一人の読み手が務めるのが普通です。
稀にラノベ系で男性の読み手と女性の読み手を
キャラで分けているものもありますが
そちらの方が例外なのだと理解していただけると幸いです。